2022年7月2日(土)
(2日夜更新予定)
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タカハシμ-180C に使うために買ってきた光害カットフィルター「LPR-N」の、きちんとしたファーストライトがまだでした。
6月30日の夜は風も穏やかで長焦点の星野撮影に向いている条件だと判断しまして、μ-180C+μフラットナーレデューサー+LPR-N の組み合わせで いて座M20星雲 の撮影を決行しました。
何度か画像処理をやり直して、何とか仕上がった写真を掲載しておきます。
 いて座の 散光星雲 M20 (2022年6月30日23時03分〜24時27分(JST))。
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Nikon D810A + Takahashi μ-180C + μフラットナーレデューサー + LPR-Nフィルター
f/9.8 ISO2500 30秒×40カットをコンポジット(総露出時間1200秒)
CaptureNX-D、PhotoshopCS6、DeNoiseAI にて画像処理 焦点距離3600mm相当の画角にトリミング
総露光時間20分の割には、星雲周辺部の淡いガス雲が上手く描写できていません。
また、写野中央部に乳白色っぽい色が残ってしまっています。
LPR-Nフィルターを通しても残る光害の波長成分と、μ-180C の独特な周辺減光が、画像処理を難しくしているようでした。
参考までに、5月に 屈折望遠鏡である FS-128N鏡筒 で撮影した M20星雲 の写真を並べてみます。
 いて座の散光星雲 M20 (2022年5月28日2時11分〜3時32分(JST))。
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Nikon D810A + Takahashi FS-128N + FC/FSマルチフラットナー1.04x + ASTRO LPR Type2 フィルター
f/8.3 ISO1600 30秒×31カットをコンポジット(総露出時間930秒)
CaptureNX-D、PhotoshopCS6、DeNoiseAIにて処理 焦点距離約2600mm相当にトリミング
色調の違いは画像処理のまとめ方に依るものなので、その差は敢えて無視していただくとして、際立つのはコントラストでしょうか。
一般的に反射望遠鏡は、副鏡の存在に起因するコントラストの低下が避けられません。
微光星の写り方や星雲の細部の描写に、そのコントラストの違いが反映されているように思えます。
またμ-180C鏡筒独自の要素として、屈折望遠鏡よりも写野周辺部の収差が大きく、星像が楕円に写ってしまいます。
写野周辺部の星像を比較しても、より広い範囲を切り取っている FS-128N での写真の方が、星像の崩れが少ないです。
像面平坦化光学系として「μフラットナーレデューサー」を使用していても周辺部の像の崩れは大きく、即ち良像範囲がとても狭いです。
μ-180C は今のところ惑星観測専用機の位置づけですが、星野撮影においては、中央部をトリミングして拡大するような使い方が必須なのかとも思います。
2022年7月1日(金)
暑さへの順応は割と早くスムーズな方なので、ここ数日の猛暑にもきちんと対応できておりますが、今日の暑さはさすがにキツかったです。
職場のある大阪市此花区の日中の最高気温は、38℃。
職場はエアコンが効いていますけど、エアコンを設置していない倉庫フロアは48℃まで上がりました。やっぱりね。
昨夜撮影した写真の画像処理で手間取っています。今日の日記で公開するのは、諦めました。
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