■快晴蒼天■
前日は確か1時半過ぎ頃に寝落ちして(ぉ)、アラームを設定したのは7時、起きたのは6時過ぎ。
平日は毎日朝6時起床なので、体内時計は今日も正確に作動している模様(笑)。
K氏はまだ寝ておられるようなので、物音を立てないように注意しながらベッドから起き出して、窓の外を覗いてみる‥‥おや?案外晴れてる?
天気予報では土曜日よりも日曜日の方が雪が降る確率が高そうなことを言っていたので、少々驚く。
7時を過ぎて外が明るくなってきたところで、窓から眺めた景色を一枚写真に撮ってみます。
雪が積もっているせいか、妙に静かな朝。
でもこの天候が昼過ぎまで保てば、今日の試合は素晴らしい好天に恵まれることになりますな。
はやる気持ちを抑えつつ、とりあえずメシ食わなあかんわな、ということで朝食タイム。
ホテルの中にある「小石川」という日本料理店で朝食のセットを食します。
この銀シャリが実に良い炊き加減で、美味いんだ。
私はこれだけ美味い飯ならおかず無しで食えてしまう人なのですが(笑)、おかずも味噌汁も美味しいから困ったもんだ。
日本人の朝食の理想型ですわね、これは。
がしかし、前日のハーフダイムの夕食で食い過ぎたので、ここで腹一杯食うと完全にオーバーカロリー。
断腸の思いでご飯のおかわりを諦めることに。嗚呼、俺の飯が。(←未練がましい)
この日の試合は10時00分予選開始、11時00分に1stラウンド開始の予定。
前日は入場がギリギリだったから、今日は早めに出ようということで、朝食を食った後はすぐに支度を整えてチェックアウトして大倉山に向かいます。
前日の撮影で D200 のバッテリーは残量が充分あったので、今日は試合以外の写真も COOLPIX5700 ではなく D200 で撮ることに決めて、写真を撮りながら移動。
↑その日毎にどのくらい雪が降ったのか想像つきそうな、雪の層。
ここに限らずあちこちで見られるわけですが、これも関西ではお目にかかれない光景です。
↑交差点付近で。しかしホントに雪多いわ。
歩道から車道を広く見渡せない部分が多いから、けっこう危ない。
しかも雪で車の音が聞こえにくい。
■会場到着■
地下鉄円山公園駅のコインロッカーに不要な荷物を預け、前日と同じ臨時バスで大倉山ジャンプ競技場まで。
日曜日で快晴ということもあってか、前日より人はかなり多いようです。
10分強で競技場の入口に到着し、今日も入口からシャンツェを眺めた写真を撮ってみます。
誇張ではなく、ホントにこういう澄み渡った青空なのですよ。
風は若干の西風かな?
気温は-7℃くらいだったと思いますが、晴れていて風も弱いので寒くは感じません。
そして観客席に向かう途中の階段では、昨日と同じようにフィンランドチームが空サッツでイメージトレーニングをしておりました。
トレーニングの邪魔しちゃ悪いかなと遠慮しつつ、でもこの階段を上がらないと観客席には行けないので、合間を見て脇を通り抜けます。
フィンランドチームは観客に見られる場所でこういうことをするのが好きなのか?(ぇ)
観客席に上がったら、ノルウェーチームがバレーボールなどしておりました。
(K氏撮影の写真です↓)
シャンツェでは既にテストジャンプが始まっていました。
ブレーキングトラックから選手が退出するところには、お馴染みFISのバルーンゲートが置いてあります。
昨日ははからずも「サイン会に参加」という形で、このバルーンゲートを自分がくぐることになってしまったわけですが。
[白馬ジャンプ競技場]では、このバルーンゲートはブレーキングトラックの中央付近、ラージヒルとノーマルヒルの境目辺りに据えられるわけですが、そのゲートの近辺には一般客は立ち入ることができないようになってます。
(白馬村スキークラブ会員の人はゲートの近くに入ることができるらしいけど)
大倉山ではこのように一般客のすぐ近くを選手が通ることになるので、選手個人が目当てのお客さんにはたまらんのでしょうな。
↑テストジャンパーで参加していた船木をK氏が撮影。背中にどことなく哀愁が漂う(何)。
↓そして改めて、大倉山の全体を写真に収めてみます。
[白馬ジャンプ競技場]はこんな感じ。(別窓で開きます)
上の写真で、シャンツェの右側にずーっと伸びているのが観客席です。
コンクリート製の仕切りには切れ目がなく、また上下移動のためのステップもないので、場所を上下方向に移動するためには右端のスロープまで一旦出ないといけません。
これが非常に不便。
雪が積もった冬場は右端のスロープも歩きにくく、この観客席の構造は是非とも改善して頂きたいところです。
白馬のシャンツェは初めからオリンピックで使用することを前提に設計されているため、観客席の構造に関しては大倉山よりも合理的で便利に作られています。
ここで、[北海道建築工房]のひげおやじさんにお会いしました。
どうも偶然ではなく、雰囲気的に私の方が”探し当てられた”ような感じ(笑)。
工房のお連れの方と一緒にランディングバーン横で写真を撮っておられるとのこと。
早速その場所まで案内して頂きました。
150m付近、飛距離計測員が立つ階段のすぐ外側です。
今年は特に雪が多く積もっていて、たまたまこの場所まで雪がせり上がっているのでここに立つことができるんだそうで、ここに立てるのは今年限りかもしれないとのこと。
飛んでくる選手達をしたから見上げる構図になって、真っ青な空を背景に写真を撮ることができそうなので、今日の撮影ポイントはここに決定です。
この場所で見るにあたって一つだけ困る点は、上の風(カンテから60m付近まで辺りの風)の状況が全くわからないこと。
逆に下の風(主にK点付近)の様子はよくわかるので、実力がある選手が飛ぶ時に向かい風が吹いていれば「次は130越えて来るぞー」という感覚で”待つ”ことができます。
これはこれで面白いね。
■競技白熱■
10時00分になり、トライアルラウンド開始。
雲一つ無い青空を背に選手達がぽんぽん飛んできます。
1stラウンドの途中から雲が広がり始めて、2ndラウンドでは青空がほとんど見えなくなってしまいましたが、競技が終わるまで天候が大きく崩れることはなく、撮影・観戦の条件は最良だったと言っていいでしょう。
しかしトライアルから1stラウンド前半では、天候も風の条件も良いのに各選手どうも飛距離が伸びてこない。
後日TVの放送を見て、その時は上の風の条件が厳しかったことを知り、ようやく納得。
いくら下の風が向かい風でも、上の風が追い風でたたき落とされてしまえば、下の向かい風の恩恵にはあずかれません。
白馬のラージヒルなら風向計や吹き流しの場所は把握してるので、風の情報はすぐにわかるんですが、初めての大倉山で勝手が少々違いました。
この日の撮影に使った機材は前日と同じ「D200 + AiニッコールED300mmF2.8S(IF)<New>」の組み合わせで、感度は最も低い(=最も画質が良い)ISO100に設定、露出は光量に余裕があるので絞り優先オートにしました。
横方向の動きが少なくなる角度からの撮影ですから、前日の撮影ポイント(即ち私がいつも撮影している角度)と比べると難易度は格段に低くなります。
レンズがマニュアルフォーカスなので「置きピン」で撮影するしかありませんが、オートフォーカスレンズなら更に成功率は上がると思います。
そうして撮影した写真をまとめたのがこの[フォトレポート]です。
掲載した写真は全て、トリミングとレタッチを施しています。
このページの一番上に貼った写真がトリミングしない状態。
これは伊東大貴(土屋ホーム)の2ndラウンドのジャンプですね。
より長い焦点距離のレンズを使えば選手だけをフレームいっぱいにとらえることも可能ですが、ファインダーを覗きながら時速90km/hで飛ぶ選手達を追いかけるのなら、フレームにこれくらい”余裕”がある方が楽なのですよ。
写真の評価はご覧になっている皆さんにお任せしますが、私としてはほぼ満足のゆく結果でした。
↑リフトに乗ってスタートゲートへ向かう岡部選手。
実に微妙な表情を撮れたので満足(ぇ)。
この日優勝したのはロアー・ヨケルソイ(NOR)、2位は伊東大貴(土屋ホーム)、3位は岡部孝信(チーム雪印)、そして4位には葛西紀明(土屋ホーム)が入りました。
トリノ冬季五輪前の微妙な時期で不参加の強豪選手が多かったとはいえ、日本人選手が優勝争いをし、表彰台に複数人数が上がる試合は何シーズンぶりだったでしょうか。
ひげおやじさん曰く「オリンピック前のW杯としては、長野の時より人が全然少ない」のだそうですが、盛り上がりはとても良い雰囲気だったですよ。
地元に根付いた意識の差でしょうか、場内アナウンスが無くても試合の流れで自然に盛り上がっていく様は白馬の試合よりも一枚上手、流石札幌と思わせるものがありました。
スタートゲートに上がっていくリフトに齋藤浩哉氏(現雪印コーチ)を見かけた時すかさず「齋藤、お前が飛べ!」とヤジを飛ばしたどこかの誰かさん、笑わせてもらったよ。
‥‥一応フォローしておきますと、白馬の試合がしょぼいという意味ではありません。
試合進行は白馬も札幌も大差なく、むしろ白馬はよく頑張っていると思います。
観客の質というかレベルというかそういう”もの”も、今のご時世に白馬に試合を見に行く人はコアなマニアの人が多いようですし(俺か?/ぇ)、知識も札幌の観客と大きな差は感じません。
違いがあるとすれば人数と、観客としての試合の楽しみ方、かな。
設備は白馬の方が全般的にそつなく整っていますから、今後も白馬のシャンツェでたくさん試合を開催してほしいと切に願う次第です。
冬のW杯を札幌と白馬で年ごとに交互に開催するとか、そういう工夫はしてほしいなぁ。
■総員撤収■
試合が終わって表彰式も終わって、観客はぞろぞろと帰り始めます。
ひげおやじさんのご厚意で我々二名は車で送っていただけることになりました。ありがたやありがたや。
駐車場があるのは円山動物園の方だとのことで、そちらに向かうバスに乗ると‥‥ありゃ?このバスは無料なんか?
円山公園駅に行くバスは有料やったけど、この差は一体?
とりあえず深いことは考えないようにして、お車に乗せて頂きます。
ひげおやじさんの事務所が手稲にあるとのことで、最終的にJR手稲駅まで送ってもらうことに。
手稲駅に向かう途中、昼食で回転寿司の店に入りました。
店名忘れるし、写真を一枚も撮らなかったことが、今から思えばすんごく間抜け。
でも、ネタの鮮度がいいのか回転寿司としてはかなり美味かったので、良しとします。
朝飯をお代わりしなかった分、回転寿司で腹を膨らませてしまったような感じですわ(笑)。満足満足。
まぁしかし、生牡蠣の軍艦巻は微妙でしたな(何)。
手稲駅に着いたのが15時過ぎ頃だったでしょーか、「来年もまた!」ということでひげおやじさんとお連れの方とお別れしました。
色々お世話になりまして、どうもありがとうございました。
来年はノルディックスキー世界選手権、もう少し時間に余裕を持たせたスケジュールで札幌に来たいですね。
帰りの飛行機は新千歳を18時30分に発つ予定。
それまで微妙に時間が余っているので、英国人ばりに「何はともあれお茶だ」と言わんばかりに、その手の店がたくさんあるであろう札幌に向かいます。
駅構内で飛行機の座席が予約できるので、先に予約を完了させ、荷物はコインロッカーに預けて、札幌駅を出て歩くこと20分ばかり。
お茶する店として我々が真っ先に向かったのはカフェ・プリムヴェール‥‥ダメダメですな。
このカフェ・プリムヴェール、メイド喫茶ですが「おかえりなさいませご主人様」などという戯言は一切使わず、普通に「いらっしゃいませ」と接客してくれるところが気に入った(笑)。
オーダーしたのは「水出し珈琲」のマイルド(ホット)。
630円というお値打ち価格の割には、普通に美味しかったですよ。
客層は、まぁその、アレです、他のメイド喫茶と同じような以下略。
人のことは言えないって? そりゃごもっとも。
↑店内撮影厳禁でコーヒーの写真を撮るのも憚られたので、証拠物件としてレジで売っていた携帯ストラップを査収。500円也。
お店のマスコットキャラなんですな。裏が携帯クリーナーになっています。
■夜間飛行■
カフェ・プリムヴェールで休憩した後は、そのまま札幌駅に戻って快速エアポートに乗り込み、新千歳空港へ直行。
時間がギリギリだったためか、今度はuシートの指定をとれなかったのが残念。
雪の影響らしく、予定より5分ほど遅れて新千歳に到着しました。
帰りの飛行機は18時30分発のJAL2016便、使用する飛行機はB747-400。
ひょっとしたら往きに乗った飛行機そのものだったかもしれないですね(そうではない可能性もある)。
空港内の売店で必要最小限のお土産を買い込み、搭乗手続きを済ませて乗り込むと、機内は往きと同じようにほぼ満席でした。
どーでもいいが、なんか妙に暑いよ。干からびそう。
今回は窓際の座席だったので、伊丹に到着するまでの約2時間、ずっと窓にへばりついてました。
ガキか、俺は(笑)。
夜に乗る飛行機って、よく考えたら初めてだったんよ。
松本上空を過ぎてしばらくした辺りから地上の灯りが見え始めると、「‥‥街の灯りだ‥‥どこだろう」てな感じで気分はシロツグ・ラーダット(笑)。
人工衛星とは比較にならないくらい低空を飛ぶ飛行機ですが、機上から見る夜景は実に美しかった。
南アルプス上空と伊丹空港に下りる直前で少し揺れたけど、あの程度の揺れは昨年1月に種子島−鹿児島間で乗ったYS-11(※)に比べりゃ屁のつっぱりにもなりゃしません。
(※)‥‥「多少揺れますが本機の正常な飛行には支障ありません」と機内放送が流れたくらい、豪快に揺れた。
予定より少しだけ遅れて、8時20分頃に伊丹空港到着。
カーゴに預けていた荷物を引き取り、K氏とは空港シャトルバス乗り場で別れて、三宮行きのバスに乗り込んだのが20時50分。
22時過ぎに帰宅して、ようやく札幌遠足遠征は終了です。
いやー、楽しかった。
というわけで札幌遠征記もこれにて終了。皆様お疲れ様でした〜〜〜。
ちなみに D200 のバッテリーは、二日目の約240枚の撮影だけで38%ほど消費、残量は62%を差していました。
私の使い方において一日に600コマ以上撮影することはまず無いとは思うけど、やっぱりバッテリーの消費は早すぎるな、この子。
カタログ値1800コマというのは大袈裟だとしても、せめてバッテリー1個で1000コマは保ってほしいもんだのぅ。
ニコンさん、その辺どうにかなりませんか。
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