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2006札幌遠征記 その2




■入場開始■
 1月21日(土)、札幌大会一日目の競技は、16時00分からトライアルラウンド開始、17時00分から1stラウンド開始の予定。 ホテルから大倉山ジャンプ競技場まで1時間弱あれば充分だろうと考えて3時過ぎにホテルを出発したのはいいんですが‥‥除雪した雪の山に阻まれて地下鉄の駅の入口を見失い(謎)、無駄に一駅分歩くことになりました。 いや、雪山に阻まれたというよりは、変な色合いのローソンに騙されたというべきか(更に謎)。 地下鉄で円山公園駅まで出て、その駅前から出ている臨時バスに乗って競技場に向かいます。 当初の予定より若干遅れ気味。遅刻したらあきません。



 競技場に到着した時には、トライアルラウンド開始10分前という微妙な時間。 バスから降りてすぐに、入口から眺めたシャンツェの写真を一枚撮っておきます↑。 入口でチケットを切ってもらい、配っていた競技プログラムをもらってから、そそくさと撮影ポイントへ向かいました。

 競技場に入ってまず驚いたことは、「大倉山って入口から観客席までかなり近いんやな」ということ。 更には、入口の階段ではフィンランドチームが空サッツでイメージトレーニングをしていたり、飛び終わってブレーキングトラックから出て行く選手達が低いフェンス一つ隔てて目の前を通り過ぎていったり、明らかに白馬よりも「選手達に近い」印象。 選手達とのコミュニケーションを目当てに観戦に来るなら、大倉山の方が断然いいですね。

 撮影の腕を慣らすために一枚でも多くシャッターを切りたかったので、余計なものにはなるべく目をくれず、ちゃっちゃと撮影の準備を進めます。 この日陣取った場所は、白馬でいつも撮影に使っているポイントと同じような視線で選手を見ることができる場所。 K点から横に数十m離れたところです。 日が暮れて辺りが暗くなると、観客席からはこのような眺めになります。↓



 ここに来て一つ誤算があったことに気づく。 夜間照明が設けられたジャッジタワーが観客席とは反対側に位置しているので、観客席から見る時は逆光になってしまうんですね。 白馬では夜間照明が観客席からは順光になるので、ナイトゲームの撮影は案外楽なんですが‥‥逆光の夜間撮影は辛そうだ。 心してかかろう。



 ブレーキングトラックを見下ろすとこんな感じです。 肉眼だと遠方に札幌の町並みの夜景が見えるのですが、この写真では写っていません。 同じ時間帯に大通公園にあるテレビ塔からシャンツェを見たら、ライトアップされたランディングバーンが闇の中に浮かび上がって見えるんでしょうかね。

■競技開始■
 気温-9℃という冷え込みの中、競技開始。 そして私も撮影開始です。 フル充電したバッテリー2個を装備したMB-D200付きの Nikon D200 に、AiニッコールED300mmF2.8S(IF)<New>の組み合わせで、35mm判換算で450mm相当になります。 トライアル、1stラウンド、2ndラウンドと、白馬で撮っていたのと同じ感覚で撮影してみて、バッテリーの減り具合はホテルに戻ってからチェックすることにします。 テスト撮影も兼ねているので、この辺はいつもより慎重に(笑)。

 そうして撮影した写真は[フォトレポート]に掲載した通りです。 撮影した画像をその場でチェックしてみたら、450mm相当の焦点距離では距離が若干遠すぎるような感じだったので、2ndラウンドではもう少し(10mくらい?)ランディングバーンに近づいて撮影しました。

 大倉山の観客席の最大の特徴は、ランディングバーンのすぐ近くまで観客席が伸びていること。 これはランディングバーンのより近くに寄っていけるメリットはありますが、逆に、ランディングバーンからある程度離れないと観客席自体が邪魔になってジャンプが見にくいというデメリットもあります。 特に私のように「サッツからランディングまでをなるべく一度に見渡したい」という人にとっては、ベストポジションを探すのがかなり難しい構造なのですね。 おまけに観客席の上下移動が不便なので、頻繁に場所を移ることもできません。 この辺りに、スタジアムとしての設計思想を見たような気がします。

■競技終了■
 そうこうしているうちに一日目の競技は全て終了。 優勝したのはビョルン・アイナー・ルメレン(NOR)、2位はロアー・ヨケルソイ(NOR)、3位は岡部孝信(チーム雪印)。 日本の若手のホープ伊東大貴(土屋ホーム)は惜しくも4位に終わりましたが、試合展開は白熱したものでたいへん楽しかったです。

 使用した機材をカメラバッグに片付けている最中に、場内アナウンスが。 「観客に配布した競技プログラムの中に「当たり」の紙が入っている人がいる。その人は表彰式終了後のサイン会に出ることができる」というようなことをのたまっておられる。 はて?そんな紙あったっけ?と、手許のプログラムを開いてみたら‥‥緑色の紙に大きく「当選」と書いているのがあるぞよ?  ひょっとしてコレのことを言うとんの?  しかもK氏のプログラムにも同じ紙が入っとるよ?  二人とも当たりってこと? えぇぇぇ? マジっすか?

 ‥‥なんと、マジでした(笑)。 二人揃って当選なんて、ネタにしては出来過ぎやってば。 慌ててブレーキングトラックまで駆け下りて、係員に「当選」の緑色の紙を渡したら、無地の色紙を一枚渡されました。 どうやらこの色紙にサインをもらってきなさい、という意味みたい。 ブレーキングトラックの中では表彰台に上がった3人が並んで、サイン会が始まっている模様です。 半信半疑だったけど、とりあえず一人ずつにサインをもらって、握手もしてもらってきました。 ルメレンもヨケルソイも実に嬉しそうな笑顔。 握手した時、ヨケルソイだけがダントツに手がゴツかったのが印象的でした。 なんつーか、岩を掴んでいるような感触(笑)。

 岡部は3位という結果が相当悔しかったと見えて、表彰式でもサイン会でも笑顔はほとんど見せませんでした。 彼らしいといえばそれまでかな。 これが↓サインを書いてもらった色紙です。無断転載厳禁やで。



そして、サイン会が終わった後の岡部。誰かに呼ばれたところかな。



 このページの一番上にある写真は、サイン会が終わった後にブレーキングトラックからシャンツェを見上げたものです。 普段は立ち入ることができない場所ですので、これは貴重な写真といえるかもしれませんね。 初めての札幌、初めての大倉山で、こんなネタが拾えるなんて思ってもみませんでした。うひひ。

■夕食攻略■
 競技終了後は往きと同じルートを辿ってホテルに戻りました。 D200 のバッテリー残量をチェックしたら、2個のバッテリーのうち1個だけが消費されて、残量約62%との表示。 撮影枚数が約170枚なのだけど、撮影開始時に100%より少し減っていたようなので(自己放電なのか何なのか不明)、正確な消費量は掴めず。 しっかし、相変わらず D200 たんは電池大食らいですのぅ。 明日に備えてバッテリーの充電はしっかりしておこう、ということで、改めてバッテリーを充電器にセットしておきます。

 一段落したところで夕食に出かけることにします。 なんつっても札幌まで来たんですから、夕食で行かねばならん店があるじゃないですか!‥‥てなワケで、地下鉄に乗って、歩いて、辿り着いたのは美園のハーフダイム。 夜空にぼうっと浮かび上がる奇妙な造形物が、いかにもハーフダイムらしくて笑えます。





 ここのメシは高いけど値段なりに美味いし、奇妙奇天烈な格好をしたノリのいい店員達が楽しいので、行ったことがない人は一度は経験してみるべき。 びっくりドンキーの兄弟店にあたる店なので、イロイロと変です(笑)。 私は川越の店に何度か行ってましたが、札幌は初めてなんですよね。









 アルコールはK氏と二人で空けたワインがボトル一本だけだったんですが、それを差し引いてもこの金額はいったい、と思えるくらいたくさん食ってまいりました。 満腹満腹。 店を出る時、会計をしてくれた店員のおねーちゃんが、我々が関西から来たことに気づいてくれて、話を聴いてみたらそのおねーちゃんは東大阪の出身なのだそうだ。 郷里から遠く離れた地で関西の人に会うと、やっぱり嬉しいね。

 店を出て地下鉄でホテルに戻ります。 大通駅の近くの地下街でこんなものを見かけたので、とりあえず写真に撮っておく。 こういう広告が見られるのも、札幌ならではですかねぇ。



 気がつけば外は雪の降りが強くなってきていました。 明日の天気がかなり心配。 寒さに震えながらの観戦になるかもしれないので、今日の疲れは今日のうちに癒しておこうと少し長めに湯船に浸かります。 ‥‥ここのホテルのバスタブ、あかんわ。 気持ちよすぎて寝落ちしそう(笑)。 深夜2時からNHK総合でこの日の試合の放送があるとのことだったけど、そんな遅い時間まで起きてると明日に響きそうなので、さっさと寝ることにしました。 K氏は遅くまでパンヤをやっていたんかな‥‥?がんがれ。
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